Webマーケティングの世界では専門用語が非常に多いです。
少なくとも数百はあると思います(ちゃんと数えたことはないですが…)。
ですので、まずは使用頻度の高い以下のワードを押さえておきましょう!
1、検索数(検索ボリューム)
検索数(検索ボリューム)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、そのキーワードが何回検索されたかの規模のことで、一般的に月単位の検索数で表されます。
検索数(検索ボリューム)が大きいほど、人々の興味&関心が強い、そしてそれにともなって数多くのニーズもあると想定されます。
数多くのニーズがある=マーケット(市場)がある→ビジネスチャンスも多いと言えるでしょう(すでに飽和状態かもしれませんが)。
2、PV(ページビュー)
PV(Page View)とは、Webサイトで表示されたページの閲覧数のことです。Webサイト全体や特定のページがどれくらいユーザーに閲覧されたのかを計測した数値で、ユーザーが特定のページを閲覧した回数を知ることができます。
PVの計測はとても単純です。Webサイトにアクセスしたユーザーが1ページ閲覧するごとにPVがカウントされ、3ページ見た場合は3PVです。また、ページの更新をしても1PVでカウント、「戻る」ボタンによって前ページに戻った場合も1PVでカウントされます。
要は「Webページが何回見られたか」のことです。
3、 表示回数(IMP)
インプレッション(IMP)とも呼ばれ、具体的にはインターネット広告や、SNS(TwitterやFacebookなど)の投稿が表示された回数のことを指します。
4、クリック数(CT)
ネット上でリンク(※)の広告やコンテンツがクリックされた回数のことです。
ちなみにCTとは、Click Throughの略です。
(※リンクとは、ページについているボタンのこと。押す(クリックする)と、別のページに飛ぶ仕組み)
5、クリック率(CTR)
クリック率(CTR)とは、Webページが表示された回数(↑3の表示回数のこと)のうち、どれくらいの割合でクリックされたか(↑4のCTのこと)を示す指標のことをいいます。
ちなみにCTRとは、Click Through Rateの略です。
言い換えると、広告やリンクを閲覧した人(③)の中で、クリックした人(④)の割合を言います。
よって、公式にすると下記のようになります。
クリック率(CTR)=クリック数(CT)÷表示回数(IMP)×100(%)
広告の表示回数(IMP)が1,000回で、そのうち30回広告がクリックされた場合
CTRは30÷1,000×100=3%となります。
6、クリック単価(CPC)
Web広告が閲覧者に1クリックされるたびに広告主が支払う料金のことです。
公式にすると下記のようになります。
クリック単価(CPC)=広告費÷クリック数
Web広告のコストを考える際に重要な指標です。
ちなみにCPCとは、Cost Per Clickの略です。
7、ライフタイムバリュー(LTV)
顧客が取引を開始してから終了するまでにどれだけの利益をもたらしてくれるか?(分かりやすく言うとお得意さんとか、リピーターのことです。)
お客さんが一生涯にどれだけお金を使ってくれるか?ということです。
「勝手にものが売れる仕組み」より、「勝手にものが売れ続ける仕組み」の方が良いですよね!
つまり、多くの人が商品をリピートしたらLTVは高く、全然リピートされない商品はLTVが低いということになります。
公式にすると下記の通りです。
ライフタイムバリュー(LTV)=平均購買単価×購買頻度×継続購買期間
例えば、平均購買単価が2,000円、購買頻度が年間で12回、継続購買期間が5年だった場合は、LTVは、120,000円となります。
ちなみにLTVは、Life Time Valueの略です。
8、 ランディングページ(LP)
ランディングページ(Landing Page、略してLP)とは、Web広告の飛び先(リンク先)のページのことで、訪問者の申し込み(例えば商品やサービスの購入)を促すページのことです。
Web広告が目に入り、思わずクリックすると出てくるあのページです。
だいたい縦長で情報量が多いページになっています。
というのも、いわば営業トークを再現した勝負をかけたページだからです。
このランディングページ(LP)は、コピーライティングというスキルを駆使して作成します。
コピーライティングとは、顧客の感情を揺り動かして、その顧客に商品やサービスを購入するための具体的行動を起こさせる文章術のことです。いわば商品やサービスを売るスキルでもあります。
ですから、コピーライティングとはWebマーケティングにおける基礎的かつ最も重要なスキルです。
9、ランディングページ最適化(LPO)
マーケティング業界では常識ですが、「マーケティングには正解がない」とよく言われます。
つまりマーケティングとは、ケースバイケースで結局は試行錯誤しながらやってみなきゃわからないということです。
よくPDCAサイクルを回すとも言います。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的に業務を改善していくことです。
その一環として、ランディングページを改善して最適化する(良くなるようにすること)のがLPO(ランディングページ最適化)です。
ちなみに、LPOはLanding Page Optimizationの略です。
10、 直帰(率)
「直帰」とは、ユーザーがサイトを訪問した際に着地した1ページだけを見てそのままサイトから離れてしまう行動のことです。
「直帰率」とは、ユーザーがサイトを訪問した回数のうち、他のページに訪問せずサイトを閉じた(直帰)回数の割合の指標をいいます。
簡単にいうと、ひょんなことからサイトに訪れたけど、他のページに行くことなく帰っちゃうユーザー(人)も一定数いますよね?その割合って感じでしょうか?
サイトに訪問した「ユーザー(人)」に焦点を当てていることがポイントです。
11、離脱(率)
「離脱」とは、あるサイトを訪問したユーザーが他のサイトに移動したり、ブラウザを閉じたりして、そのサイトを離れること。
「離脱率」とは、サイトを訪問したユーザーがそれぞれ「どのページを最後に見て離脱したのか」を示す割合のこと。
別の言い方をするとページビュー数全体のうちの離脱数の割合。
つまり「そのページで離脱したユーザーの割合」を示す指標で、「サイト全体のうちサイトから離れてしまうユーザーが多い、少ないのはどのページか」を確認するための指標です。
サイトの「ページ」に焦点を当てていることがポイントです。
※「直帰率」と「離脱率」の違い
どちらも「ページを閲覧したユーザーがそれ以上見るのをやめた割合」という点では同じ。ただし、離脱率が「サイトを訪れたユーザーが最後に閲覧したページの割合」であるのに対して、直帰率は「最初に開いたページからすぐに去っていったユーザー(人)の割合」です。つまり、直帰率は最初に開いたページからひとつもページを遷移しなかった人の割合だと言えます。もちろん、どちらの率も低いに越したことはないです。
12、コンバージョン(CV:成約)
コンバージョン(Conversion)とは、訪問者がホームページの目的としているアクション(商品の購入、問い合わせ、資料請求、セミナーの参加、会員登録など様々です)を起こしてくれた状態のことを指します。
サイトで獲得できる成果と言っても良いでしょう。
13、コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(Conversion Rate)は、サイトの訪問者のうち、どれくらいの割合のユーザーがコンバージョン(成約)したのかを表す指標のことをいいます。
コンバージョン率(CVR)=CV数(コンバージョン数)÷サイト訪問者数(クリック数)×100(%)
例えば、リスティング広告のクリック数が300回、成約が15件の場合、コンバージョン率は、5%となります。
14、顧客獲得単価(CPA)
顧客獲得単価(Cost Per Action)とは、新規顧客獲得に1件あたりにかかった広告費用のことをいいます。
CPA=広告費÷コンバージョン(成約)数
例えば、広告費100,000円、コンバージョン(成約)200件の場合、CPAは、500円となります。
この値が小さいほど、少ない費用で効率よく顧客を獲得できているということですから、小さいほど良いということになります。
15、広告の費用対効果(ROAS)
広告の費用対効果(Return On Advertising Spend)とは、文字通り、広告費に対してどれくらいの売上を上げたかを表す指標をいいます。
ROAS=(広告からの)売上÷広告費×100(%)
例えば、広告費が1,000,000円で、売上が2,000,000円の場合、ROASは200%となります。
ROASの数値が高いほど、広告の費用対効果が良いといえます。
16、投資利益率(ROI)
投資利益率(Return On Investment)は、投資した費用に対して(主に広告費など)に対して、どれくらいの利益や効果が得られたかを表す指標をいいます。
ROI=利益÷投資金額(主に広告費など)×100(%)
例えば、利益が1,000,000円、広告費が400,000円の場合、ROIは250%となります。
ROIの数値が高いほど、費用対効果が高いと言えます。
※ 「ROAS」と「ROI」の違い
どちらも広告費の「費用対効果」を計る指標ではあるものの、ROASが広告費から得られた「売上」を基準にするのに対し、ROIは広告費から得られた「利益」を基準にします。
ROIは「売上」ではなく「利益」を基準に考えますから、その広告が本当に効果的な投資となっているかどうか?を見極めるのには適しています。
一方、ROASが低い広告があったとすると、その広告をクリックした先のランディングページを改善するなどの施策も考えられますし、単純な広告同士の比較ではROASの方が適していることもあります。
ROASが高ければROI も高いとは限らず、その逆もまた然りです。両方の数値をうまく使い分けて分析し、費用対効果の向上を目指すのが正解でしょう。
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