1.メルセデス・ベンツの車作り
メルセデス・ベンツの車作りを一言でいうと、とにかくラグジュアリーで快適!
目的地までドライバーも同乗者も快適に過ごせます。
当然、安全性能にも抜かりはなく、最先端の安全技術でドライバーと同乗者を万が一の事故から守ります。
また、ベンツといえば内装がゴージャスで、ちょっとした高級ホテルにいるような感覚です。
スイッチなど細かなパーツの一つ一つにメッキ加工が施され、ダッシュボードやセンターコンソールの木目調のパーツは高級家具を思わせます。
室内のライトも、どうやったら素敵な空間を演出できるか?計算されていると感じます。
ただ、このような素敵な内装も、人によっては少しゴテゴテしすぎと感じる人もいるでしょう。
例えるならブランド物をジャラジャラつけているような、そんな感じです。
ですので良くも悪くも高級感、ステータス感は、BMWより上です。
そんなメルセデス・ベンツですので、車の運転を楽しみたい!と言うより、落ち着いて快適に移動したい、高級車を所有したいと考える大人がチョイスする車です。
車に対して拘りがある人からも、ない人からもチョイスされるブランドです。
外観は昔ほどゴツくはないですが、でもやっぱりゴツいかな?って感じです。
しかし、そんな見た目だけではなく、メルセデス・ベンツは自動車としての性能もしっかりしています!
走る、曲がる、止まる(アクセル、ハンドリング、ブレーキ)などの自動車としての基本性能も、日本車の同じクラスに比べて1、2歩先を行っています。
ドイツにはアウトバーンという(区間によっては)速度制限なしの高速道路があります。
そこをみんな平均時速160kmでビュンビュン!走っているわけですから、安全性能も自動車としての基本性能も、日本車より高いレベルなのは当たり前です。
これはメルセデス・ベンツだけではなく、他のドイツ車メーカーにも言えることです。
筆者は数年前に、メルセデス・ベンツの当時の新型のCクラス(ちょうど真ん中のグレード)を借りて、何回か乗ったことがあるのですが、走り出しからとてもスムーズだったことを鮮明に覚えています!
ブレーキから足を離すとスーーー…..って進んでいくんですよね!
「そんなのどの車も一緒や!」と言われそうですが、スーの度合いが違うんですよ!w
安定感の成せる技でしょうか?
後述のBMWもそうですが、高速道路などで少々スピードを出していても、安心して乗っていられるんですよね!
また、何度かベンツの隣に乗せてもらったこともあるのですが、なんて言うかどっしりしていて懐の深い乗り心地なんですよね!
日本車のタクシーに乗っているのとはやっぱりちょっと違う感じです!
嘘だと思うなら、一度メルセデス・ベンツに試乗するか助手席に乗せてもらってください(できればCクラス以上)!
きっと日本車との違いがわかるはずです!
2.BMWの車作り=駆けぬける歓び
BMWの車作りは、「駆けぬける歓び」と言うキャッチコピー、そのままです!
とにかくドライバーが運転していて楽しい車です!
このキャッチコピーはめちゃくちゃ秀逸で、BMWの目指す車作り、またBMWと言うブランドの特徴を一言で見事に言い表しています!
これほど秀逸なキャッチコピーはなかなかないでしょうね!
つまりBMWが何を大切にしているかと言うと、ドライバーが車を走らせる楽しさなんですよね!
ですので完全にドライバー中心の考え方です。
ナビなどを映す真ん中の画面が、若干ドライバー寄りに向いてるのもこの考え方がよく表れています。
メルセデス・ベンツがどちらかと言うと「ショーファードリブン」的な車(お抱え運転手に運転を任せて、自身は後席でゆっくりくつろぐ)なのに対し、BMWは所有者自らが運転を楽しむ「ドライバーズカー」です。
ですので走りの気持ち良さに関しては、メルセデス・ベンツより1歩上なのは間違いないです(あくまで同等のグレードで比較した場合)。
そんな走りの気持ち良いBMWですので、BMWを選んで乗っている人は車好きで拘って乗っている人が多いです。
また、BMWに関してよく言われる別の言葉として、「シルキーシックス」と言う言葉があります。
これはBMWが昔から拘って作っている直列6気筒エンジンの特徴を讃える言葉です。
絹のように滑らかに吹け上がるエンジンと言う意味です。
振動も少なく、低速域から高速域まで余すことなく気持ちよく吹け上がるエンジン。
興味があってよくBMWの試乗動画を見るのですが、直6エンジンの車種に乗っている動画は、例外なく皆さんが絶賛しています!
それほど素晴らしいエンジンなのです。
近年は環境問題もあって4気筒エンジンが主流になってきていますが、それでもこの滑らかさ、気持ち良さは失われていません。
なるほど、BMWの走りが良いのはわかった。
ではBMWの乗り心地などの快適性はどうなのか?と言うと、よく言われるのが「足が硬い」です。
走る、曲がる、止まるなどの自動車の挙動を良くしようとすると、どうしても足回りは硬い方が有利です。すると乗り心地にとってはどうしても不利になってしまうんですよね。
かと言って、決して乗り心地が悪いわけではないのですが、BMWをあえて乗り心地が良いから選ぶと言うことはあまりないです。
あと内装などの居住空間はどうでしょうか?
ひと昔前までは、BMWというと「走りは良いけど、内装がちょっと…」と言うのは、お決まりの文句でした。
そもそも内装で選ぶ車ではないとも言われていました。
ただここ3年くらいですが、内装がかなり進化しました!
従来からのスポーティなBMWテイストは崩さず、高級感を出すことに成功してます。
メルセデス・ベンツの、ともすると過度と感じてしまうような装飾はなく、スポーティーでスッキリ!かつ高級感もある感じです。
メルセデス・ベンツのゴージャスでラグジュアリーな内装が良いか?
BMWのスポーティでスッキリしながらも高級感もある内装が良いか?
ここは好みの別れるところかと思います。
外観に関しては、ベーシックな中にスポーティーな要素が散りばめられており、若々しい印象があります。
年齢を重ねても、何かを追い求めている…そんないつまでも若々しい人生を送る大人に乗って欲しい車なんでしょうね!
安全性能に関しては、ベンツが安全なイメージが強いですが、ここはBMWも同じくらい力を入れてますので大体同じくらいかと思います。
そんなBMWの良さを理解するなら、一にも二にもまずは試乗して運転してみることです(できれば3シリーズ以上のグレードで)。
筆者が3年前、BMWディーラーで当時最新だった3シリーズ(ちょうど真ん中のグレード)を初めて試乗した感想ですが、とにかく楽しかったです!
常用の速度域だと、アクセルをほんのちょっと踏んだ瞬間に車もそれに反応してくれるんですよね!
結局、しばらくしてその3シリーズを購入したわけですが、いざ所有して乗ってみると、次に気づくのはハンドリングの良さでした。
ハンドルを切った瞬間に車のノーズ(先っぽ)がスッと曲った方向に入って行くんですよね!しかも全然無理している感じがなく、当たり前のように・・・
3年経った今でも乗るたびにワクワクしますし、その滑らかな走りに惚れ込んでいます!
3.ファミリーカーとしてのベンツ、BMW
家族で使用するファミリーカーとして、ベンツ、BMWはどうでしょうか?
全然ありかと思います!
日本車と比べると、まず作りが頑丈です。
万が一の事故のことを考えると、大事な家族を乗せる車としてふさわしいでしょう。
また、子供の幼稚園、保育園、習い事などの送迎で乗っていく時はどうでしょう?
他の一般的な国産車と比べて一歩リードできそうな感じですよね?w
(間違っても自分からはアピらないように)
まぁ、上には上がいると思いますがw
他にも知り合いの結婚式に夫婦で参列したり…
親戚の集まりに乗っていくなど…
ベンツ、BMWなら少なくとも恥をかくことはないはずです。
奥さんを説得する際は以上の点を訴求してみてください。
ダメな人は何を言ってもダメでしょうが…
4.まとめ
以上、ベンツとBMWを比較してみましたがいかがでしたでしょうか?
まとめますと、
ベンツの車作り
①ラグジュアリーで快適
②高級ホテルのような内装
③ゴツくなさそうだけど、やっぱりちょっとゴツい外観
④基本性能、安全性能が高い(BMWと共通)
ベンツが合っている人
①目的地まで、落ち着いて快適に移動したい人
②ラグジュアリーな雰囲気が好きな人
③自動車に対してそれほど強いこだわりはないものの、高級車に乗りたい人
ステータス性を重視する人(高級感はやはりベンツ>BMW)
④子どものお迎えなどで、他の車と比べて一歩リードしたい人(BMWと共通)
⑤いわゆる良い車に乗りたい人(BMWと共通)
BMWの車作り
①「駆けぬける歓び」のキャッチコピーの通り、運転して楽しいドライバーズカー
②スポーティーでスッキリ、かつ高級感のある内装
③ベーシックな中にもスポーティさが散りばめられた若々しい印象の外観
④基本性能、安全性能が高い(ベンツと共通)
BMWが合っている人
①とにかく気持ちよく運転を楽しみたい人
②いつまでも若々しい人生を送りたい人
③自動車が好きでドライビングに拘りがある人
④子どものお迎えなどで、他の車と比べて一歩リードしたい人(ベンツと共通)
⑤いわゆる良い車に乗りたい人(ベンツと共通)
メルセデス・ベンツもBMWも、どちらもドイツの高級車ブランドです。
どちらも中身が良い車であることは間違いありません。
それでも車作りの価値観、思想はぜんぜん違う二社と言うことがお分かりではないでしょうか?
それが分かれば、あなたにふさわしい車も自ずと見えてくるのではないかと思います。
この記事があなたの車選びにとって参考になれば幸いです。
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