1. マーケティングとは?
Webマーケティングの話をする前に、そもそも単なる「マーケティング」の意味を軽く押さえておきましょう。
マーケティングとは、一言でいうと「商品やサービスが売れる仕組みをつくること」です。
なんてことはない「商売」そのものです(でも奥はめちゃくちゃ深いです!)。
「経営学の父」とか、「マネジメントの発明者」と呼ばれる現代経営学の大家であるピーター・ドラッカー氏が曰く、「マーケティングの理想は、販売を不要にするものである。」ということです。
要するに、マーケティングとは「勝手にモノが売れる仕組み」を構築することです。
普段の生活の中で、買い物や何かのサービス(例えば美容院)を利用しようとしていると、店員さんから「買って(利用して)ください!」という圧を感じることはありませんか?w
そうではなく、あなた(お客さん)が自然と「これ欲しい!」となって、モノやサービスが売れるのがマーケティングの理想というわけです。
それを実現するためには、ターゲット(お客さん)を集めて、その人達のニーズ(欲求)に合った商品、サービスを提案しなければなりません。
これは人がお金を出してモノを買うようになった大昔から続く真理と言っても過言ではないでしょう。
また、人類が存在する限り「商売」が無くなることはなく、これから何百年、何千年と変わらず続いていることでしょう。
なので、マーケティングを学んで実践することは、控えめに言っても「あなたが人生を傾ける価値が大いにある!」と言えます。
2. Webマーケティングとは?
マーケティングのうちWeb=インターネット上で「売れる仕組み」を構築することを、Webマーケティングと言います。
もう少し具体的に言うと、SNS、インターネット広告、Webサイトなどを通して、集客から販売までを行なっていくものです。
3. マーケティングの具体例
マーケティング=「誰に」「何を」「どのように」届けるか(売るか)?
例えば…
① 近隣の住民に(誰に)、お店の割引クーポンを(何を)、チラシで(どのように)届ける。
② 全国の人達へ(誰に)、新商品のPRを行うため(何を)、TVCMを(どのように)打つ。
③ 来月誕生日の人へ(誰に)、セールの招待状を(何を)、ダイレクトメールで(どのように)送る。
みたいな感じです。
4. Webマーケティングの具体例
Webマーケティング=「誰に」「何を」「web上でどのように」届けるか(売るか)?
例えば…
① 商品名をキーワード検索した人に(誰に)、30%OFFクーポンを(何を)、Web広告で(どのように)届ける。
② 公式LINEに登録してくれた人に(誰に)、登録者限定特典を(何を)、LINEで(どのように)届ける。
③ 商品サイトを見た人に(誰に)、限定50名の先行予約を(何を)、インスタグラムで(どのように)行う。
みたいな感じです。
5. Webマーケティングの良い点・悪い点
良い点
① 多くの人に対してアプローチできる
インターネットが使える人であれば、時間、場所を問わずアクセスが可能なため、様々な人達へ情報を見てもらうことができます。
② 低コスト
テレビやラジオのCM、新聞、電車、雑誌などに載せる広告など、これら従来型メディアを使用したマーケティングですと数十万円から数百万円のコストがかかります。
しかし、Web広告なら数万円からの低コストで広告が可能です。
③ スピーディーな実行と改善
例えば新聞や雑誌で広告を打つ場合、印刷、配送、陳列などいくつかの行程が必要となり、また、それぞれ印刷業者、配送業者、販売店などのことも考えなくてはいけません。
しかし、Web広告を打つ場合には、作成から出稿まで全てWeb上ですることができるため、紙面で行う広告より格段にスピーディーです。
結果、ターゲット層に対して素早く広告を届けることができ、ビジネスチャンスも逃しにくいでしょう。
また、広告を出した後に、修正や改善をする場合でも同様です。
悪い点
① 信頼を得にくい
売り手が何者なのか?いまいち分かりにくいため、どうしても怪しさが拭えない。
信頼を得るのに時間がかかると、結局商品も売れにくいということ。
② 価値が伝わりにくい
実際に商品を手に取ってみたり、食べ物であれば試食してもらったりなど、体験してもらうのが一番!
という商品やサービスなどは、Web広告では価値がなかなか伝わらないことも。
③ ネット環境がない人にはアプローチできない。
高齢者など、インターネットをしない人には近づけない。
以上がWebマーケティングの良い点・悪い点です。
良い点はもちろんそれで良いのですが、悪い点の①と②を(③はしょうがない)いかにカバーできるかもWebマーケターの仕事です。
① 信頼を得にくい→販売ページに載せる販売元情報をどのように記載するか?
② 価値が伝わりにくい→目の前にないものの価値がいかに伝えるか?
6. まとめ〜Webだろうが何だろうがマーケティングの本質は同じ
マーケティングという大きな枠組みの一部としてWebマーケティングが存在するということです。
が、どちらもマーケティングである以上、結局本質は変わらない。
つまり「誰に」「何を」「どのように」届けるか(売るか)?です
その方法がWebなのか、それ以外かの違いだけ。
これから学んでいくSEO、リスティング広告、LP(ランディングページ)、データ分析、セールスライティングなどの知識やスキルは全て手段であって目的ではありません。
目的は…もう分かりますよね?
「誰に」「何を」「どのように」届けるか(売るか)?です。
まずはマーケティングについて、本質的なイメージを理解した上で、一人前のWebマーケターを目指しましょう!
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