Webマーケティングはトータルで考えて実行しなければ意味がありません。
マーケティングとは「勝手にモノが売れる仕組み」を構築することだと言いました。
しかし、世間ではなぜか「お客さんを集める仕組み」のことだと思われています。
もちろん「お客さんをたくさん集めること」、すなわち「集客」もマーケティングの大事な要素の一つです。
とは言え、集客ができたからと言って、必ずしもそれが売り上げになるとは限りませんよね?
例えばアパレルの店舗を開業したとして、集客も成功してお客さんがたくさん来店してくれたとしても、商品である服を買ってくれなければ全く意味がないということです。
だからマーケティングは、一部ではなくトータルで考えることが重要です。
(以下、具体的に見ていきますが現段階では概要を掴んでもらえれば結構です。)
● Webマーケティングの3大要素
Webマーケティングの流れは大きく3つに分かれます。
① 集客=商品・サービスを買ってくれる可能性のある見込み客を集めること
② 成約=見込み客が実際に商品やサービスを買ってくれること。
③ 顧客生涯価値=顧客が取引を開始してから終了するまでにどれだけの利益をもたらしてくれるか?(分かりやすく言うとお得意さんとか、リピーターのことです。)
LTV(ライフ・タイム・バリュー)とも呼ばれます。
お客さんが一生涯にどれだけお金を使ってくれるか?ということです。
「勝手にものが売れる仕組み」より、「勝手にものが売れ続ける仕組み」の方が良いですよね!
以上の3要素を掛け合わせた結果がそのビジネスの売り上げということになります。
●集客の手法
① SEO(検索エンジン最適化)
キーワード検索をしたときに、上位表示されるように仕向けること。
ほとんどの人は検索上位の1〜3つ目くらいまでしか見ません。
従って、上位に表示されるだけで見てもらえる確率が増えて断然有利です。
② PPC広告(クリック課金型広告)
リンクや広告がクリックされると広告主に料金が発生するタイプの広告のこと。
リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告の3つに大別できます。
(I)リスティング広告(検索連動広告)
ユーザーが検索したワードに関連する広告が検索結果の上部や下部に表示される広告のことです。
(II)ディスプレイ広告(バナー広告)
いわゆるバナー形式で大きく表示される広告のことです。
文字だけでなく、画像や動画も入れることができますので、大きいこととも相俟って目を引きます。
(III)SNS広告
文字通りTwitterやFacebookなどのSNSに掲載するディスプレイ広告のことです。
SNSはアカウント登録時に性別、年齢、興味のあるものなどを入力しますので、ターゲットを絞りやすく、そのターゲットに合った広告を出すことができます。
③ LPO(ランディングページ最適化)
LPOは集客の手法ではないのですが、集客に大きく関わる手法なので記載しておきます。
ランディングページとは、訪問者の申し込み(例えば商品やサービスの購入)を促すページのことです。
だいたい縦長で情報量が多いページになっています。
というのも、いわば営業トークを再現した勝負をかけたページだからです。
これを改善して最適化する(良くなるようにすること)のがLPO(ランディングページ最適化)です。
●成約(CV=コンヴァージョン)について
① ネット上での直接決済
Amazon、楽天がわかりやすい例です。商品ページからの購入リンクをクリックし、クレジットカード番号などを入力して直接決済できますよね。
メリットとしてお客さんが勝手にページを読んで勝手に商品を買ってくれるので、一度仕込んでおくと寝てる間でも商品が売れます。
広告使用によるレバレッジ(テコの原理)をかけてうまくいけば、少人数でも莫大な利益を上げることも可能です。
デメリットとしては、人を介さないので高額な商品を売りにくいことです。
② 問い合わせからの面談→成約
問い合わせを受けて、その後面談やカウンセリングなどに持ち込んで成約してもらうパターンです。面談、カウンセリングはzoomでもOK。サービスの体験をしてもらったりも可能ですから、サロン系やスクール系でよく使われるパターンです。
人を介することによって信頼を得やすいので、高額なサービスでも成約してもらいやすいです。
③ セミナー誘致からの成約
お客さんをセミナー会場やイベント会場に集客して、そこから成約のきっかけにする手法です。
②と③に関しては、人が介在しますのであまりWebマーケティングっぽくない感じがしますが、必ずしもそんなことはないです。
例えばWeb上で問い合わせは来ていて集客はできているのに、その後の面談やセミナーでいまいち成約が取れない場合には、成約に繋がりやすいターゲットを集客できるようweb上の施策を施したり。
面談やカウンセリングの担当者の話を聞いて、成約のネックになっている部分を聞き出し、それをあらかじめホームページ上で潰しておいたり。
これらは紛れもなくWebマーケターの仕事です。
●顧客生涯価値(LTV=ライフ・タイム・バリュー)
メルマガやLINEでお得情報を流すのはLTV向上のための常套手段であり、実際に効果もあります。
① メルマガ配信
メリット→顧客リストを集めやすいこと。
デメリット→開封率が低い。メルマガって基本すぐ飽きて見なくなりますよね(涙)。
② LINE配信
メリット→開封率が高い。メールと違ってLINEだとなぜか一応は見ますよね。
デメリット→配信にお金がかかる。
Q. どっちが良いのか?
A. どっちもやるが正解です!
③ アップセル、クロスセルについて(意味を知っておきましょう)
アップセル→同じ商品を再度買ってもらうこと(リピート)。
クロスセル→【A】という商品を買ってくれたお客さんに、今度は【B】という商品を買ってもらうこと(お得意さん)。
ワード使用例:「LTVを伸ばすために【A】(という商品)のアップセル施策を打ちます」みたいな言い回しで使います。
以上、Webマーケティングをトータルでザッと見てきました。
現段階では、「集客ってこういうふうにするんだ」とか、それぞれのワードを聞いてパッと意味がわかる程度でOKです。
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