以前、Lesson1-3の記事「Webマーケティングはトータルで考えることが大事だという話」にて、Webマーケティングにおける3大要素(集客、成約、顧客生涯価値)について解説しました。
今回は、より細かく具体的にWebマーケティングの流れを見ていきたいと思います。
Webマーケターはおおよそ下図のイラストのような思考プロセスによって具体的な行動を取ります。
● 目標
目標とは、具体的に得たい売上金額や成約数のことです(売上金額3,000万円や、商品の購入数500個など)。
この目標から逆算して、何をすればその売上や成約数を達成できるか?そのための施策をまず考えます。
● 戦略
戦略とは、目標達成のためのシナリオ作成ともいえ、全体像を考えながら中長期的な視点で計画していくものです。
例えば、「潜在顧客へアプローチして新たな購買層を構築する」とか、「リピーターを増やす」とか、そんなところです。
また、商品を分析・調査し、商品の強みを最大限発揮させるにはどうすれば良いか?を考えることも戦略と言えます。
分析方法については、次回以降お伝えします。
● 戦術
「戦略を達成するために具体的にどんな施策を展開していくのか?」が戦術です。
戦略が中長期的なビジョンであるのに対し、戦術は目の前の短期的なビジョンであると言えます。
例えば、戦略が「事業領域拡大による利益の増加」なら、それを達成するための戦術は「不動産コンサルティング事業を新規に展開する」のようなことです。
今まで自社で培ったノウハウを元に、不動産コンサルティング事業を新たに立ちあげるとして、予算をいくらにするのか?コンサルティング事業の新規顧客としてどこに営業をかけるのか?なども戦術の一環と言えるでしょう。
● 改善
戦術による施策を打った後は、必ずその結果を数値化し結果の分析をすることが必須です。
分析から改善策を見出し、次回にはより良い施策を打っていかなければなりません。
要は反省して次回に生かすということですね。
このことをマーケティングの世界では、「PDCAサイクル」を回すと言ったりします。
計画を立てて(PLAN)それを実行し(DO)、その結果を評価(CHECK)し改善する(ACTION)。
このサイクルをうまく回すことができれば、売り上げは好循環に上昇していきますよね。
Web上でこのサイクルを回し続けることが、まさにWebマーケターの仕事であります。
● PDCAサイクルの具体例(サプリメントの販売会社を例に)
目標:キャンペーンでサプリメントを1000個販売する。
戦略:自社のサプリメント商品を分析、自社の得意成分の高品質を謳った「高品質サプリが今だけ半額!」のキャンペーンを打つことに決定。
戦術:目標である「サプリメントの1,000個販売」の施策として、フェイスブック、インスタグラムにWeb広告を出す。
予算と戦術の目標数値を下記のように設定。
予算→100万円
広告のクリック数→40,000回
広告を見て購入した人の割合(CVR)→2.5%
実際の購入数→1,000個(40,000×2.5%)
この戦術で予算100万円を使って、実際に実行したところ、結果はこう↓なりました。
広告のクリック数→40,000回
広告を見て購入した人の割合(CVR)→2.0%
実際の購入数→800個(40,000×2.0%)
改善:結果を分析し改善策を見い出し、次の施策に反映させる。目標達成のために。
上記の結果を見ると、CVRが想定より低かったので目標の1,000個を達成することができなかったことがわかりますよね。
CVRがあと0.5%高ければ、目標の1,000個は達成できました。
どうすればCVRをあと0.5%上げることができるでしょうか?
例えば、広告をクリックした先のランディングページの内容が原因かもしれません。パンチがなく見た人への訴求がちょっと弱かったかもしれません。もっと刺さるような内容に改善しよう!
このように考え次回に繋げて行くのがPDCAです。
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